SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

SHINZEN(しんぜん)利用者の半数が個室に入居。お年寄りにとって快適な終の住みか(しんぜんいのちの輝き)

SHINZEN(しんぜん)講話集4
東京老人ホームは、大正12年12月、日本福音ルーテル教会が関東大震災の被害者救済のために建てた緊急施設が前身です。

私は若い頃からのルーテル教会の信徒で、その関係で20年前からホームの会計の監事をしていました。

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 実は私は35年間大手の資源会社で働いていました。ところが、10年前に東京老人ホームが全面的な建て替えをするという話が持ち上がり、その大事業を手伝うように言われ、さらに深く関わりを持つようになったのです。

 福祉の専門家ではないので、通信で学びながら資格認定を受け、5年前からは、施設長の仕事につくようになりました。

会社勤めの間は建築や設計、財務の仕事をしてきましたので、私はお年寄りのお世話よりも、もっぱら経営面や実務的なことでお役に立とうと力を注いできました。

 そんな私もこの五年間でいろいろ新しい事を吸収させて頂きました。第一にお年寄りは、長い人生を社会に貢献してこられたわけですから、一人一人の人生を大切にしなければならないということです。

そういう方々が人生の終わりの時を惨めに過ごすのは不本意ですし、そうあってはならないということです。

 私のいる「めぐみ園」では、日本で初めての試みとして、半数の人が個室を利用しています。お年寄りがより快適に暮らして欲しいからです。

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 老人総合研究所のレポートによると、ある老人ホームでは、1年間に100人中87人が部屋替えをしたそうです。

それくらい育った環境も考えも違う他人が24時間一緒に暮らすのは難しい事だと思います。

そこにはやはり辛抱とか我慢という言葉がつきまといますが、これはお年寄りにとっては相当のストレスです。

それで、全室個室のプランを東京都に持っていきましたが、「贅沢だ」と言われました。
それでも都は全国に先がけてモデル的にやってみようと認めてくれました。

しかし厚生省では「とんでもない」ということで個室は1割しか認められませんでした。

ところが、保谷市と隣の武蔵野市の住民が、ぜひとも個室の特養をつくって欲しいと、市に陳情してくれまして、その両市が補助金を出すと申し出てくれたのです。

 そういう経緯の中で東京都が個室が半分のプランなら、国の補助金の分も肩代わりしましょうと提案してくれ、都と二つの市の補助金、そしてホームの土地の一部を売却した自己資金で「めぐみ園」は出発しました。

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 建物は全室南向きでバルコニーに面しています。設計も「あなたが年をとったら暮らしたい部屋にして下さい」と言いました。全室トイレ、シャワーがついています。

 東京老人ホームには、特養の「めぐみ園」の他、養護老人ホーム、経費老人ホームがありますが、すべての施設を一つの建物にし、インテリジェント機能システムを整備しました。

このシステムは最新の電気・通信機器を用いて省エネルギー省力化と利用者の安全確保を進めるもので、福祉施設に用いられたのは初めてで関心を呼びました。

それによって光熱費も割安になりました。また、建築費も決して高いわけではありません。
鉄筋で坪93万円でしたが、一般なら坪140万円ですからむしろ割安にできているのです。

 一方、いいお世話をするには人の手が何より大切です。
現在、特養での職員数は国の基準でお年寄り4人に対し1人で、都では3人に1人となっていますが、めぐみ園では2人に1人の職員を配置しています。職員は、週休2日制で、週40時間労働です。

 それで本当に経営ができるのか、とよくいわれますが、つまるところいいお世話をすることによって評価が後からついてきて、いろいろなことが可能になってくるのです。ボランティアの人も現在140人いますが、そういうプラスアルファがあってやっていけると思っています。

 さらに私共では地域に施設のノウハウを利用してもおうと様々なサービスをしています。昭和47年からは全国に先駆けて保谷市、武蔵野市の老人への昼食(現在は、昼・夕食)サービスを始めました。
昭和56年には、武蔵野市福祉公社と協力して、日本初の一人暮らし老人の緊急通報システムを実用化しました。

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 これから迎える高齢化社会に向けて、もっと福祉の人材を養成しないと日本は破綻してしまいます。まずは、町のどこにいても声をかけたり、手をかす心を育てることが大事ではと思います。
                     
 理想を具体化する実務的な力を備えた深沢先生のお話しは実に説得力がありました。ちなみに全国の特養で亡くなられる方は1年間に平均で20%ということですが、めぐみ園では昨年7・5%だったそうです。

ここに来ると体重も平均5キロ位増え心身ともにリフレッシュされるそうです。
   深沢孝寿氏 (東京老人ホーム・特別養護老人ホーム「めぐみ園」ホーム長 94年7月
   
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