SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

(SHINZENしんぜん)障害者も健常者も、対等な立場でつきあわなければ、真の人間関係はうまれない

障害者も健常者も、対等な立場でつきあわなければ、真の人間関係はうまれない(SHINZENしんぜん いのちの輝き)

谷口奈保子  「ぱれっとを支える会」代表 94年5月

 私は、渋谷に住み始めて27年になります。1男2女に恵まれ、幸せに暮らしていました。ところが20年前、長女が3才の時に、突然小児癌と診断されました。分かった時には手術でも取りきれなく、余命1年と宣告され、そして11カ月の闘病生活の末に娘は亡くなりました。

 さらに年子の長男が難病に侵され再び入院生活が始まり、2才の末っ子を抱えての過酷な日々を経験しました。幸いにも長男は快方に向かいました。

 この経験、特に娘の死は、今まで見えなかったことを私に教えてくれました。病気で苦しんでいる子が何と多いことか、こんな形で死ぬ子供がいるという現実は、30才そこそこの私にはショックでした。

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 娘の死後、病院ボランティアを始めたのも、今苦しんでいる子供達に何かせずにはいられなかったからです。また、悩み苦しんでいるお母さんのはけ口にもなりたいと思いました。死と背中合わせの子供との関係はつらいものでした。9年間のボランティアの中で、300人の子供と出会い、100人との別離がありました。

 私はその中で、彼らが病院という、社会から隔絶された生活環境を余儀なくされていることに、疑問を持ち福祉全体についてを学ぶため、大学に入り直しました。大学の教育実習で養護学校へ行き、知的障害者と出会ったのです。その出会いは衝撃的でした。どんな重い障害を持っていても、学校に来て友人や先生と触れ合って生きている。その姿はまぶしくさえありました。

 彼らから「生きる」ことの素晴らしさを教えられ、私は地域の中で、知的障害者と共に生きようと決意しました。 まず障害者が色々な人達と出会える場を皆と作ろうと考え、若いボランティアに支えられて「たまり場ぱれっと」を、83年にオープンしました。「ぱれっと」という名前は、様々な色を混ぜて新しい色を作り出すように、障害者と健常者が出会い、新しい関係を生み出したいという願いが込められています。

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 「たまり場ぱれっと」を設立した2年後の85年4月に、渋谷区の助成金を基に、障害者の働く場としてクッキーを製造し、販売する福祉作業所、「おかし屋ぱれっと」を作りました。現在、10人が毎日30キロのクッキーを焼いていますが、これは並大抵の事ではありません。障害者が作ったクッキーだからという甘えはなくし、美味しいクッキーを目指してきました。味に対しては皆、プライドを持っています。

 今では年間2400万円の売上があります。給与もボーナス月には10万円を超すようになりました。(ちなみに全国の福祉作業所の障害者への給料は1万円にも満たないところが多く、ぱれっとの給料は全国でもトップクラスでしょう。)

 さらに「おかし屋ぱれっと」の設立後、もっと障害者が地域の中で融合していける場を作りたいと、91年1月に「スリランカレストランぱれっと」をオープンしました。障害者と健常者が共に働く場として、国を超え、人種を超え、外国人も参加してもらいました。このレストランでは、知的障害者が接客しながら、一般の人達と触れ合っています。

 ごく普通のレストランとして開いていますので、それだけに障害者という甘えは許されません。ぎこちなさや不明瞭さはあるかも知れませんが、彼らの誠意ある態度と私共の手助けでカバーします。少なくとも、障害者だから客の対応は無理だと決めつけた考えは避けたいのです。
公的援助は一切受けずにスタートし、経営はかなり苦しい状態ですが、色々なことに、チャレンジしていく中で開かれていく世界があると思います。 そして昨年8月に障害者が地域で暮らせる家として、「恵比寿ぱれっとホーム」を区の助成を得てオープンさせました。

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 この10年間に触れ合いの場、働く場、暮らしの場として4つの拠点を作ってきましたが、改めてこの10年間を振り返ると、かなりの反省があります。 彼らの為という考えをしながらも、まず拠点を作り、あてがってきたのではないかと。無我夢中でやってきましたが、障害者がどれだけ自己選択し、自己決定してきたのだろうかと反省させられます。

 障害者といえども、自分の働きたい場で働き、住みたい場に住む自己選択、決定が尊重されなければ、人権の尊重になりません。それがなければ、いつまでたっても、する側、される側の力関係になってしまいます。 人間は、互いに出来ないことを援助するのは当たり前です。人間としては対等な立場で付き合わなければ、真の人間関係は生まれません。「障害者が真に地域に生きる」社会を作る為にどういう活動をしていくか、今後の10年間を見据えて模索中です。

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posted by SHINZEN at 14:08 | SHINZEN(しんぜん)-知的障害
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