SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

SHINZEN(しんぜん)自己決定の重要さを伝え

SHINZEN(しんぜん)いのちの輝き より

自己決定の重要さを伝え、
その意思を尊重する伴走者となる

c 伊澤雄一   「はらからの家」生活協同ホーム  ホーム長 93年11月

 はらからの家は、精神病院退院後地域に生活の場がない、あるいは家族同居が困難な人達の住居施設です。入居者数は約20人。全室個室です。

 といっても、建物は築30年の老朽化した木造で、12年前に職員住み込みで民間のアパートの一部を借りて始めました。そのうち一般住民は1人去り、2人去って、いつしかアパート全体が施設になりました。

 はらからの家がスタートとした12年前は、現在施行されている「精神保健法」が制定される以前でしたので、行政からの援助は一切ない状態でした。
現在でも、ホームを維持していくのはいつも赤字との戦いですが、大学卒業と同時に経験もない自分が、ホーム設立に着手していったのは、あまりにも住まいを求めている人が多かったからです。

 小平(東京)で相談事業専門のボランティアグループにいたとき、身体障害、精神障害、アルコール依存症などいろいろな障害を抱えている人達の願いは住まいでした。
それなら住まいを提供しようということで出発したのが、このはらからの家でした。

 住まいとは、人が心と体を休め明日への活力を担う重要な役割を持っていますが、精神障害を抱えている人達にとってはもっと大きな意味合いがあるのです。

 僕は植物のオリズル蘭方式と言っているんですが、オリズル蘭の枝がいつの間にか伸びて新しい株をつくっていくように、居所を定めてじわじわと生活場面を拡げていくのです。
そもそも精神障害という言葉ですが、これは錯乱、混乱など病気が急性期にある状態を言うのではなく、精神疾患の後遺症による生活障害を略したものです。

 この生活障害とは、社会適応がしづらい、変化にもろい心理的、肉体的弱点を持っているということです。
そういう弱点を持った人達にとって、安定した住まいというものがいかに重要かお分かりいただけると思います。
しかし、現状は住むというより、周囲におびえひっそり暮らす棲むという表現に近いようです。
現在、全国に約1600ヶ所の精神病院があり34万9000人が入院していますが、そのうちの半数の人が住む場所がないための社会的入院者なのです。

 はらからの家に10年前に来られたAさんの場合もそうでした。
Aさんは有名大学を卒業し教師をしていましたが、生家のお寺を継いだことからストレスがたまり発病。妻子とは入院と同時に協議離婚しました。
病気は数年で安定したものの、病気が一番激しかった頃を思い、親族や檀家が寺に戻ることを反対しました。
そのため、なんと28年間も住む場所がないために入院し続けたというのです。

 当時、私は28歳。私が生まれた頃から入院していたのかと思うと感無量でした。
精神障害者の方で、はらからの家に初めて来られたのが、Aさんでした。それ以後 精神障害の方がどんどん来られ、いつしか専門の生活施設になりました。
それだけ精神障害の人の受け入れ先が少なかったからです。

 1988年に「精神保健法」が制定され、生活関連の施設の「援護寮」「福祉ホーム」が制度化されましたが、5年たって新たに「グループホーム」という小規模居住型施設が盛り込まれました。

 しかしそれでも、精神障害の人達の暮らしの場はあまりに少ないのです。
全国に「援護寮」(20人定員)が49ヶ所、「福祉ホーム」(10人)が68ヶ所、「グループホーム」(5人)が78ヶ所で、これらの生活関連施設にいる人は合わせて2050人しかいないのです。

 家族と同居の困難な人が 退院してすぐに一人でアパート暮らしをするのはとても難しいことです。地域の中にもっと多くの生活関連施設ができることが望まれます。

 最後に、私達スタッフがいつもいましめているのは、自己完結型の抱え込みはしないということです。
はらからの家にいる人が問題に直面したとき、こちらが答えを出すというのではいけないと思います。
私達は自己決定が、いかに重要であるかを伝える作業をしています。地域の中で生活するのにはこの自己決定ができるか、できないかがとても重要です。

 問題解決のための社会施設(相談所など)を紹介したり、解決方法をアドバイスします。私達はその人の決定した意思を尊重する伴走者だと思っています。

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posted by SHINZEN at 11:10 | SHINZEN(しんぜん)-総合失調症
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