SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

SHINZEN(しんぜん)民間では全国一の規模

SHINZEN(しんぜん)-いのちの輝きより


民間では全国一の規模の広大な敷地の中で、ゆったりと過ごすお年より

川上康雄 浴風会・特別養護老人ホーム「第二南陽園」園長 98年9月
浴風会は、関東大震災後、自活することができなくなった人々を救護するために、御下賜金と一般義損金をもとに設立されました。

当時の内務省社会局によって、約10万平方メートルの敷地に本館、並びに付属建物合わせて54棟の建物が設置されたのが始まりです。第二次世界大戦中は、しばらく軍の接収を受けましたが、終戦後は、生活保護法による保護施設として再生し、昭和27年4月には社会福祉法人に改組しました。そして昭和38年8月、老人福祉法の施行に伴い福祉法による老人福祉施設として、今日に至っています。

民間では国内最大規模の敷地の中に、養護老人ホーム「浴風園」、特別養護老人ホームとして「南陽園」と「第2南陽園」、軽費老人ホームとして「浴風会松風園」と「浴風会ケアハウス」の五つの老人ホームがあります。現在、総職員数は、550人です。施設は大規模でも、処遇は家庭的というのが私達の願いです。

さて、私共の第二南陽園は、浴風会が南陽園に次いで創立した、特別養護老人ホームです。施設内には、在宅サービスセンターを併設しています。現在の建物は、浴風会創立60周年記念事業として、昭和60年から2ヶ年計画で建てられたもので鉄筋コンクリート造り、地下1階、地上3階建てになっています。

定員は150人。居室は4人部屋が33室。1人部屋18室、2人部屋3室となっています。150人の入所者全員が杉並区の方々です。杉並区には、現在約3000人の寝たきり老人がいます。そして現在800人の方が入所待機しています。そうした中で、1年間に15〜20人の方が亡くなられ、新たに老人の方が入ってこられます。しかし、入所時には介護度が重度化していることが多くなっています。職員は3人に1人の割合ですが、重度化する分、ケアも大変になってきます。

さて、現在、老人福祉において最大の関心事は公的介護保険制度の施行だと思います。今年は、全国でおよそ2047万人の方が65歳以上の高齢者として「敬老の日」を迎えられました。今後高齢化は、ますます進んでいきます。そうした高齢化社会が進む中、寝たきりや痴呆などの要介護度も増しています。

そのような不安要因を解決するために施行されるのが、この制度ですが、導入を前に現在、この制度の第一線の実施機関となる特別養護老人ホームを対象に、全国的な職員研修がされています。当園からも、多数の職員が参加しています。しかし、なお暗中模索の感があります。

何よりも深刻なのは、超高齢化社会に向かっている一方で、わが国では晩婚、少子化現象が進んでいることです。高齢化社会では、それを支える介護人口が何よりも大切です。ですから私は、これから子供を産む女性には「どうぞ2人は産んで下さい」(笑)と言っているんですよ。いや、本当に笑い話ではない深刻な問題なんです。

当園でも、老人を直接、お世話をしてくれている職員の方々の働きには頭が下がります。毎日、続くおしめ替え、食事の介護、入浴等の労力は、損得を越えた情熱のようなものによって支えられています。そうしたマンパワーの確保は、これからの老人問題の鍵と言っていいでしょう。

それだけに、ボランティアの方々への期待は大きなものがあります。これからの施設は、地域やボランティアの手を借りなければやっていけません。部屋の掃除、おむつたたみ、話し相手など、どんな些細なことでも、私達は大歓迎です。気軽に声をかけて下さい。

藤波英子
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(SHINZENしんぜん)しんぜん会より寄贈の移動入浴車も大いに活用

しんぜん会より寄贈の移動入浴車も大いに活用(SHINZENしんぜん いのちの輝きより)

水原 光夫  特別養護老人ホーム「あじさいの里」施設長 96年11月

 あじさいの里は草花が美しく咲き、230種の野鳥のさえずる、三宅島の南端にある施設です。人口は3900人ですが、だんだん過疎化されてきており、子供夫婦が都会に出て行ったまま帰らず、老人1人が残されて、独居暮らしをしている方が結構多くいます。現在人口の24%が老人で、平成10年には、30%になるといわれています。

 日本が15年後に迎えようとする高齢社会がこの島にはすでにきています。 特別養護老人ホームは、病気をもっていて治療の必要な人は入所できませんが、介護の必要な人が入所してきます。東京都の特養の建物は、3階建て、4階建てが常識ですが、三宅島の場合同じ東京都でも、非常に土地が広いので、全部平屋になっており、とてものびのびと暮らしています。 私はこの施設ができた時、役所から出向していた立場なので、実のところ福祉のことは、素人なのです。

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当時の施設長が病気で倒れてから、後任として、今のポストに就きました。いままで現場のことは、福祉の専門家に任せてきました。しかし、報告だけはきっちりとしてもらい最終責任は自分がもつというやり方でやってきました。

 役所との交渉ごとは、自分の古巣との交渉ですからどこを突っつけばお金が出るかも分かっておりますので、そのへんはとても重宝にされました。(笑)

 平成6年に開設した時は、50床のうち30床しか埋まりませんでした。
老人ホームに対する偏見があったのでしょう。ホームに入っても、小さな島のことなので、幼少からの付き合いが長く、良くも悪くもほとんどが顔見知りです。

 老人ホームに対する偏見をなくすために、週に2回、1日15名ほどデイサービスに通ってもらいました。これはあじさいの里に併設されている高齢者在宅サービスセンターが三宅村から委託されてのサービス事業のひとつです。

 そこで特養ホーム入所者と一緒に食事をしたり、入浴したり、レクリエーション活動で、体を動かしたり、趣味活動にも加わってもらいました。そうこうするちに、施設の様子を理解し、入所する人が増え、今ではベッドも埋まり、20名の人が待機するようになりました。ある方から、痴呆症の親が特養に入るのを嫌がって、大騒ぎするというので、兄弟5人が交替に通って介護しているという話を聞きました。また便をいじったりすることもあり、その介護疲れの為に、夫婦間に亀裂が入ってしまったそうです。

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 痴呆症にとって一番いけないのは「たらい回し」です。余計に痴呆を進めますので、そういう場合はセンターに通いながら施設に慣れてもらうのが一番良いと思います。

 また在宅サービスセンターでは、6泊7日のショートステイも、5名の定員でやっています。 更にしんぜん会より頂いた移動入浴車で7人の方に月3回訪問入浴のサービスをしています。無料ですのでとても喜ばれています。本当にありがとうございました。

 また家族介護教室も開かれており、介護を必要とするお年寄りの方への理解を深め、対応を学ぶ場になっています。このような在宅の老人へのサービスがこれからの大きな課題です。

 今、日本では、平成10年に通常国会で決定されるという介護保険のことがいろいろと取り沙汰されています。国が大まかな枠をつくり、各市町村が実施することになっていますが細かいことはまだ決まっていません。

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 いずれにしても、特養や、在宅サービスセンターでは、きめ細かいサービスの向上が願われます。仕事をしながら、「より良く老いる」ことを考えさせられます。老いに目を向けるのではなく、別なことに目を向けたら良いのです。例えば趣味などに……。

 施設の老人は、鍬(くわ)を持つと実に目をいきいきと輝かせます。
女の方はぞうきんを縫っても心がとても安定します。また保育園児との月2回の交流はとても楽しみにしています。

 これからますます高齢化社会を迎えていきますので「より良く老いる」ことを広範囲で取り組んでいきたいと思います。

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SHINZEN(しんぜん)利用者の半数が個室に入居。お年寄りにとって快適な終の住みか(しんぜんいのちの輝き)

SHINZEN(しんぜん)講話集4
東京老人ホームは、大正12年12月、日本福音ルーテル教会が関東大震災の被害者救済のために建てた緊急施設が前身です。

私は若い頃からのルーテル教会の信徒で、その関係で20年前からホームの会計の監事をしていました。

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 実は私は35年間大手の資源会社で働いていました。ところが、10年前に東京老人ホームが全面的な建て替えをするという話が持ち上がり、その大事業を手伝うように言われ、さらに深く関わりを持つようになったのです。

 福祉の専門家ではないので、通信で学びながら資格認定を受け、5年前からは、施設長の仕事につくようになりました。

会社勤めの間は建築や設計、財務の仕事をしてきましたので、私はお年寄りのお世話よりも、もっぱら経営面や実務的なことでお役に立とうと力を注いできました。

 そんな私もこの五年間でいろいろ新しい事を吸収させて頂きました。第一にお年寄りは、長い人生を社会に貢献してこられたわけですから、一人一人の人生を大切にしなければならないということです。

そういう方々が人生の終わりの時を惨めに過ごすのは不本意ですし、そうあってはならないということです。

 私のいる「めぐみ園」では、日本で初めての試みとして、半数の人が個室を利用しています。お年寄りがより快適に暮らして欲しいからです。

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 老人総合研究所のレポートによると、ある老人ホームでは、1年間に100人中87人が部屋替えをしたそうです。

それくらい育った環境も考えも違う他人が24時間一緒に暮らすのは難しい事だと思います。

そこにはやはり辛抱とか我慢という言葉がつきまといますが、これはお年寄りにとっては相当のストレスです。

それで、全室個室のプランを東京都に持っていきましたが、「贅沢だ」と言われました。
それでも都は全国に先がけてモデル的にやってみようと認めてくれました。

しかし厚生省では「とんでもない」ということで個室は1割しか認められませんでした。

ところが、保谷市と隣の武蔵野市の住民が、ぜひとも個室の特養をつくって欲しいと、市に陳情してくれまして、その両市が補助金を出すと申し出てくれたのです。

 そういう経緯の中で東京都が個室が半分のプランなら、国の補助金の分も肩代わりしましょうと提案してくれ、都と二つの市の補助金、そしてホームの土地の一部を売却した自己資金で「めぐみ園」は出発しました。

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 建物は全室南向きでバルコニーに面しています。設計も「あなたが年をとったら暮らしたい部屋にして下さい」と言いました。全室トイレ、シャワーがついています。

 東京老人ホームには、特養の「めぐみ園」の他、養護老人ホーム、経費老人ホームがありますが、すべての施設を一つの建物にし、インテリジェント機能システムを整備しました。

このシステムは最新の電気・通信機器を用いて省エネルギー省力化と利用者の安全確保を進めるもので、福祉施設に用いられたのは初めてで関心を呼びました。

それによって光熱費も割安になりました。また、建築費も決して高いわけではありません。
鉄筋で坪93万円でしたが、一般なら坪140万円ですからむしろ割安にできているのです。

 一方、いいお世話をするには人の手が何より大切です。
現在、特養での職員数は国の基準でお年寄り4人に対し1人で、都では3人に1人となっていますが、めぐみ園では2人に1人の職員を配置しています。職員は、週休2日制で、週40時間労働です。

 それで本当に経営ができるのか、とよくいわれますが、つまるところいいお世話をすることによって評価が後からついてきて、いろいろなことが可能になってくるのです。ボランティアの人も現在140人いますが、そういうプラスアルファがあってやっていけると思っています。

 さらに私共では地域に施設のノウハウを利用してもおうと様々なサービスをしています。昭和47年からは全国に先駆けて保谷市、武蔵野市の老人への昼食(現在は、昼・夕食)サービスを始めました。
昭和56年には、武蔵野市福祉公社と協力して、日本初の一人暮らし老人の緊急通報システムを実用化しました。

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 これから迎える高齢化社会に向けて、もっと福祉の人材を養成しないと日本は破綻してしまいます。まずは、町のどこにいても声をかけたり、手をかす心を育てることが大事ではと思います。
                     
 理想を具体化する実務的な力を備えた深沢先生のお話しは実に説得力がありました。ちなみに全国の特養で亡くなられる方は1年間に平均で20%ということですが、めぐみ園では昨年7・5%だったそうです。

ここに来ると体重も平均5キロ位増え心身ともにリフレッシュされるそうです。
   深沢孝寿氏 (東京老人ホーム・特別養護老人ホーム「めぐみ園」ホーム長 94年7月
   
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