SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

(SHINZENしんぜん)大人への不信感をとりのぞき、信頼関係をつくることは何より大切 

大人への不信感をとりのぞき、信頼関係をつくることは何より大切 (SHINZENしんぜん いのちの輝き)
清水 幸雄  養護施設「若草寮」指導員

 養護施設といってもよく分からない方もいるかもしれませんね。
よく間違うのが養護学校です。養護学校は、身体や知的な障害を持っている子供が通っています。養護施設は身体障害などではなく、家庭崩壊など家庭の事情によって養育が困難になった子供(幼児〜18才)を預かっている生活の場です。昔でいう孤児院ですが、現在は両親のいないお子さんはほとんど入っていません。

 養護学校へは、都内12ヶ所にある児童相談所から依頼されてきます。
ちなみに児童相談所への相談は、平成5年度に28万728件あり、その内訳は育生相談25・4%、精神発達24・4%、養護相談16%、保健相談13%、非行関係6・2%、身体障害3%、その他12%です。

SHINZEN(しんぜん)の公式ページは下記にあります

 その中の養護相談が該当するわけですが、内容は養育困難、虐待、非行関係などです。養育困難は、離婚や死別、蒸発などで片親になり仕事をしなければならない。あるいは親が病気のため預かって欲しいというようなものです。

 虐待は非常に深刻な問題ですが最近増えています。若草寮にも母親が育児ノイローゼでどうしても子供に暴力的に当たってしまうということで入ってきた子もいます。また、父親による性的暴力という例もありました。

 非行は盗みや不良交友、粗暴などですが、本来は非行問題の子供は救護院が該当しますが、養護施設へ送られてくる場合もあります。自分の事情ではなく家庭の事情によって入ってきた子供と、非行のように本人の問題で入ってきた子とは意識もまったく違うので、一緒に暮らすのは難しい面もあります。

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 次に一番大切な、養護施設に求められる機能についてお話ししましょう。分類すると1、家庭の代替えの機能、2、教育的・治療的機能、3、家庭調整の機能、4、里親へ委託する機能、5、アフターケア、6、地域福祉としての機能、7、ソーシャルアクションの機能などがあります。

 その中で最も大切な仕事だと考えているのは、家庭の代替えの機能です。これは、家庭に変わって、しつけや生活の基本をきちんと教えていくことです。崩壊家庭ではどうしても放任が多く、生活の基本が身に付いていない子が多くいます。それこそ、布団はひきっぱなし、一度着た服を何日も着ているという生活をしてきたわけですから、本当に細かいところからきちんとした生活の仕方を教えていきます。

 もっと重要なのは精神的部分です。崩壊家庭で親への不信感を持っている子は、どうしても大人や社会に対しても不信感を持ちやすくなっています。親から期待されたことが全く無い子もいます。そういう大人に対する不信感を根強く持っている子供の心の傷を、どうやって埋めていくかということです。これは非常に根気がいります。しかし、この不信感が取れないと職員が何を言っても心に入っていかないんですね。

 若草寮でも「職員の言うことを聞いたら負けだ」と思って、全てに反発していた子が、2年近くたってふと「そんなことをしなくてもいいんだ」と、肩の力がぬけてから素直になった子がいました。それからは職員から何でも吸収しようと、どこにでもついてくるほどでした。

 そのように信頼関係をつくることは何より大切ですが、親とつくれなかったものを職員との間で、少しでも取り戻そうというのですから大変なことです。草の根に毎日毎日、水まきをしているようなもの。
だから若い職員にもあせっちゃだめだと言っているんです。

SHINZEN(しんぜん)の公式ページは下記にあります

 寮にいる時は分からなくても、社会に出てから、分かるということもありますから。考えてみれば我々だってそうでした(笑)。ただ、大事なことは、たえず子供達は、被害者なんだという思いを持っていなければならないということです。

 指導員として19年間、あせらず根気強く子供達と接してこられた清水先生。愛情深いけれども冷静で、長期的視野を持ったお話しは、子育ての大切なポイントがつまっていました。

  国際協力SHINZEN(しんぜん)公式ホームページ 

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SHINZEN(しんぜん)大人への不信感をとりのぞき、信頼関係をつくることは何より大切(しんぜんいのちの輝き)

SHINZEN(しんぜん)講話集5
養護施設といってもよく分からない方もいるかもしれませんね。
よく間違うのが養護学校です。養護学校は、身体や知的な障害を持っている子供が通っています。養護施設は身体障害などではなく、家庭崩壊など家庭の事情によって養育が困難になった子供(幼児〜18才)を預かっている生活の場です。昔でいう孤児院ですが、現在は両親のいないお子さんはほとんど入っていません。

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 養護学校へは、都内12ヶ所にある児童相談所から依頼されてきます。
ちなみに児童相談所への相談は、平成5年度に28万728件あり、その内訳は育生相談25・4%、精神発達24・4%、養護相談16%、保健相談13%、非行関係6・2%、身体障害3%、その他12%です。

 その中の養護相談が該当するわけですが、内容は養育困難、虐待、非行関係などです。養育困難は、離婚や死別、蒸発などで片親になり仕事をしなければならない。あるいは親が病気のため預かって欲しいというようなものです。

 虐待は非常に深刻な問題ですが最近増えています。若草寮にも母親が育児ノイローゼでどうしても子供に暴力的に当たってしまうということで入ってきた子もいます。父親による性的暴力という例もありました。

 非行は盗みや不良交友、粗暴などですが、本来は非行問題の子供は救護院が該当しますが、養護施設へ送られてくる場合もあります。自分の事情ではなく家庭の事情によって入ってきた子供と、非行のように本人の問題で入ってきた子とは意識もまったく違うので、一緒に暮らすのは難しい面もあります。

 次に一番大切な、養護施設に求められる機能についてお話ししましょう。 分類すると1、家庭の代替えの機能、2、教育的・治療的機能、3、家庭調整の機能、4、里親へ委託する機能、5、アフターケア、6、地域福祉としての機能、7、ソーシャルアクションの機能などがあります。

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 その中で最も大切な仕事だと考えているのは、家庭の代替えの機能です。これは、家庭に変わって、しつけや生活の基本をきちんと教えていくことです。崩壊家庭ではどうしても放任が多く、生活の基本が身に付いていない子が多くいます。それこそ、布団はひきっぱなし、一度着た服を何日も着ているという生活をしてきたわけですから、本当に細かいところからきちんとした生活の仕方を教えていきます。

 もっと重要なのは精神的部分です。崩壊家庭で親への不信感を持っている子は、どうしても大人や社会に対しても不信感を持ちやすくなっています。親から期待されたことが全く無い子もいます。そういう大人に対する不信感を根強く持っている子供の心の傷を、どうやって埋めていくかということです。これは非常に根気がいります。しかし、この不信感が取れないと職員が何を言っても心に入っていかないんですね。

 若草寮でも「職員の言うことを聞いたら負けだ」と思って、全てに反発していた子が、2年近くたってふと「そんなことをしなくてもいいんだ」と、肩の力がぬけてから素直になった子がいました。それからは職員から何でも吸収しようと、どこにでもついてくるほどでした。そのように信頼関係をつくることは何より大切ですが、親とつくれなかったものを職員との間で、少しでも取り戻そうというのですから大変なことです。草の根に毎日毎日、水まきをしているようなもの。だから若い職員にもあせっちゃだめだと言っているんです。

 寮にいる時は分からなくても、社会に出てから、分かるということもありますから。考えてみれば我々だってそうでした(笑)。ただ、大事なことは、たえず子供達は、被害者なんだという思いを持っていなければならないということです。

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 指導員として19年間、あせらず根気強く子供達と接してこられた清水先生。愛情深いけれども冷静で、長期的視野を持ったお話しは、子育ての大切なポイントがつまっていました。

    清水 幸雄氏 (養護施設「若草寮」指導員

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