SHINZEN(しんぜん)の「共にのつどい」の名前には「共に生き、共に考えよう」という意味がこめられています。 SHINZEN(しんぜん)では毎月、施設の先生、あるいは障害者ご本人や、お母さん、他のボランティア・グループの方々をお呼びしてお話を伺っており、その内容は、どれも感銘深いものばかりでした。 講師の方は、淡々と語りながらも、一つ一つの言葉の中には、ほとばしるような思いがあり、私たちSHINZEN(しんぜん)スタッフにも熱い情熱が伝わってくるのです。 時には、胸を切り裂かれるような悲しみ、苦しみの淵に立ちながらも、それを超えてきた道のりは聞く者の心をゆさぶりました。 どうやってその壁を越えたのだろうか。どうしたら、そんなにも変わらない心で尽くせるのだろうか... そこには、生きていく上で大切なものが珠玉のようにきらめいていました。 SHINZEN(しんぜん)ではこれから、ブログを通して「共にの集い」の内容を紹介していきます。

SHINZEN(しんぜん)誰かの為に生きること

SHINZEN(しんぜん)-いのちの輝きより

誰かの為に生きること、それがボランティア永六輔 講演会より 96年2月

障害者福祉連合会主催の永六輔氏の講演会に参加しました。当日は雪の中を多くの人が集い、永氏の笑いあり風刺ありの当意即妙の話術に魅了されました。その中には、私達ボランティアをする者にとっても少々耳の痛い、しかしなるほどと思う内容がありました。
                    
ボランティアというのは、そもそもラテン語の義勇軍からきたものなんです。「義を見てせざるは勇なきなり」というけれど、では義とは何か。義士とか義民とかあるいは義足、義眼ということから分かるように、補うということ。義士は主君の恨みを補った。堀部安兵衛が高田馬場でした助だち、これもボランティア。足の不自由な人の足を補うのが義足。

つまり義の意味がボランティアなんです。それから考えるとボランティアというのは、皆でするというものではないのね。常に自分の意志でやるもの。手伝いたい人が手伝う。誰かの為に生きていることがボランティアだと思う。それは家族の為でもいいんです。つまり、本来、生まれてから死ぬまで一生がボランティアです。ただ一つ気を付けなければいけないのは、「あなたは、何をして欲しいのですか」と聞いてからするということです。僕の知人のアメリカ人がいるんだけど、彼はもう10何年も日本にいる親日家ですが、ただ一ついやなことがあるという。それはどこの家に行っても、まずお茶が出ることだというんです。

 彼にすると「なぜお茶が出るんだろうか。お茶を欲しいと言ったわけじゃないのに」となるわけです。飲みたくないかもしれないし、他のものがいいかもしれないのに、「まあまあひとつお茶でも」と必ず出てくる。アメリカなら「お茶、コーヒー、ジュースそれともビール?」と聞くというのです。たとえ、水と牛乳しかないとしても今これしかないけれど、どっちにすると聞くのにと。お茶を出すということは、単に形式を守っているだけで、それでもてなしの役割は終わったと自己満足している。

つまりこれは、相手の立場に立っていないということなんです。このことはとても重要なことなんですよ。つまり日本人は相手の立場に立って考える習慣のない民族だということなんです。だから海外ボランティアでもお金を出せばいいんだろうとなっちゃう。何をして欲しいんですかではなく、十把ひとからげにやっちゃう。日本人はボランティアに向いていない思考性をもっているということをよく自覚して下さい。その意味ではこの間、薬害エイズ問題で菅厚生大臣が謝ったのはよかったと思う。なぜなら被害者の願いの中に大臣に謝って欲しいというものがあったからです。

これは案外皆やっていないんですよ。住専の問題、「もんじゅ」の問題でいつ大蔵大臣が、科学技術庁長官が謝りましたか。薬害エイズ問題はひどい。解明していかなければならないことが山ほどあるけど、謝ったということは忘れてはいけないと思う。最後に、これから日本は高齢化社会になります。女性の平均寿命が82才で男性が76才。つまり高齢化社会というのは女性の社会になるということなんです。

これまで、女性の平均寿命がなぜ長いのかということについて、いろいろ論じられてきましたが、ある学者がこんなことを言ったんです。女になれなかったのが男だと。要するに女性の方が完成度が高いから寿命が長いというんです。僕はこれに賛成。だから男がすべきことは女の人がニコニコ暮らせるようにすることだと思う。母、妻を愛し尊敬し大切にする。男のニコニコ、これは時々危ない(笑)。

女のニコニコこれは平和でいい。誰かの為に生きるというボランティア精神も女性の方が上でしょう。だから、おじいちゃんも長生きしたかったら、おばあちゃんのように生きるといい。女性を先頭にたて、女性の生き方を見習っていけばいい社会が築けると思います。

 藤波英子

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SHINZEN(しんぜん)ハルモニ達の心の傷は、今も血を流している(韓国従軍慰安婦の方々をお世話して

ハルモニ達の心の傷は、今も血を流している(韓国従軍慰安婦の方々をお世話して)しんぜん いのちの輝きより

小田 美智子  グループKIKI「小さな思い基金」代表 95年11月

 グループKIKIはゴミ問題、リサイクル運動、反核運動など多岐にわたる活動をしているNGOで、昨年9月から韓国人元従軍慰安婦の人々が、提訴や抗議のため来日した時の食事のお世話などをしています。
また、小さな思い基金ではこうした韓国の婦人達に支援金を送っています。

 従軍慰安婦とは、日本軍の管理下で強制的に一定の期間拘束されて、将兵に性的奉仕をさせられた女性達のことです。
女性の大半が韓国人で、他に中国人、台湾人、日本人、フィリピン人、インドネシア人、ビルマ人、オランダ人が公文書により確認されています。
日中戦争、アジア太平洋戦争下、彼女らの大半は、強制させられたり、だまされて「慰安婦」にされたのです。その数は、8万とも20万ともいわれています。

 長い間、この問題が重大な人権侵害であり国家犯罪の性格をおびているとは考えられていませんでしたが、韓国の女性運動によって問題が社会化しました。
 90年5月廬泰愚元大統領の来日に際し、韓国の女性団体は謝罪と補償を求める共同声明を発表しました。
しかし日本政府は、国、軍の関与を否定しました。
戦後50年間も謝罪、名誉回復、個人補償がまったく未解決であったのは、戦後当時、日本政府が組織的に公文書を破棄したためでした。

 91年12月、はじめて3人の韓国人元従軍慰安婦が、日本政府の謝罪と補償を求めて東京地裁に提訴し日本人に衝撃を与えました。
92年、防衛庁防衛研究所図書館で軍の関与を記した公文書が発見され、その反響により加藤紘一官房長官(当時)がやっと軍の関与を認め、謝罪の談話を発表し、宮沢喜一元首相は日韓首脳会談で謝罪しました。

 賠償に関しては、国家間ですでに決着済みであるから、国による個人補償はできないとしました。
今年に入って村山内閣は慰安婦に一時金を送るため民間寡金「女性のためのアジア平和友好基金」を打ち出し、民間からの募金をはじめました。
しかし、被害者達からは謝罪は口頭ではなく、内閣総理大臣の名で謝罪文を各人に手渡して欲しい、また補償は民間基金という方式ではなく、国家賠償として各人に1日も早く渡して欲しいなどの要求を出しました。

 私は、こうした経過の中で来日したハルモニ(おばさん)達の食事のお世話をすることになった時、正直言って不安で恐かったです。
何と声をかけたらいいのかと・・・。しかしお会いした方々はどの方も温かい人達でした。
そして、実際にお会いして話を聞くにつれ胸がつぶされる様な思いになりました。
ある人は、写真館で友人と2人で記念写真を撮りに行った帰りに、憲兵につかまり慰安婦されてしまいました。友人は自殺をしたそうです。
あるいは工場に働く女子挺身隊としてとられた者の中で連れてこられた人もいました。

 逃げようとすると、拷問を受け殺される者も。
そういう時には、見せしめのため慰安婦を集めた中で殺したそうです。そもそも慰安所がつくられた時、公婦といわれる女性から性病がうつることを避けようとした日本軍は、「若年齢かつ初心なる者」という方針で女性を集めたのです。
10代の処女がだまされて連れてこられ慰安婦にされ、昼夜の別なく1日に20人、30人の相手をする生活はどれほど酷いことでしょうか。
女性達は兵隊から性病をうつされ、子宮から血を流し、歩くことも出来なくなったというのです。
敗戦後、こうした女性達のことが明るみに出ることを恐れた軍は、女性達を舟に押し込めて沈めたり、多くの人々が殺されました。
あるいはそのまま、遠い外地に置き去りにされました。

戦後50年たちましたが、ハルモニ達の心の傷は今も、その時のように血を流しているのです。
夜、寝るのが恐く灯りをつけないと眠れなかったり、悪夢にうなされ自分の叫び声で起きてしまったり・・・。
後遺症に悩み社会的差別に苦しめられました。
性病、子宮疾患、子宮摘出、不妊などの体の病気、あるいは神経症、うつ病などの心の病気を起こしている人も少なくありません。
そして結婚もできず、貧しく、一人暮らしをしている人も多いのです。

女性達が高齢であることを考えると、本当に一日も早く真の謝罪と、治療、補償をしてほしいと思います。
誰にも言えず、訴えることもできず、そういう思いを抱えたまま生きてきたハルモニ達の心の内を思うと、想像もできない世界なのです。

                    ◇

今回のテーマは重く、胸につきささる内容でした。
しかし、私達はあまりにこうした事実を知らなすぎるようです。
まず知ることから始めなければなりません。
独のワイツゼッカー元大統領はナチスドイツの罪に対して、「先人は容易ならざる遺産をのこしたのであります。
罪の有無、老若を問わず我々全員が過去を引き受けなければなりません」と、その責任を国民全体のものとしましたが、私達もまたそうした自覚をせまられているのです。
 
(参考文献 吉見義明「従軍慰安婦」、高木健一「従軍慰安婦と戦後補償」)

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(SHINZEN しんぜん)留学生が抱えている問題は日本社会が抱えている問題

 
留学生が抱えている問題は日本社会が抱えている問題(SHINZENしんぜん いのちの輝き)

アジア学生文化協会は1957年に財団法人として設立されました。
財団法人といっても政府援助、補助金など一切無い純粋な民間団体です。文京区本駒込にアジア文化会館を寄付金でつくり留学生のための宿舎として運営しています。留学生の相談も受けています。

 留学生が増えるにしたがい相談も増え、昨年は約7千件の相談がありました。では、留学生とはどういう人をさすのかというと、日本の大学、短大、専修学校、高専に在籍している人、と法務省では定めています。留学生は1980年頃までは、ずっと5000人程度でしたが、82年頃から急に増え、現在、4万8000人位の留学生がいます。

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 急激に増えた理由の一つに中曽根元首相が首相時代に出した留学生10万人計画があります。米国に35万人、仏に10数万人、英国に5万人の留学生がいますが、そういう先進諸国に追いつこうというものです。もう一つは、アジア各国で教育熱が高まったこともあります。

 留学生の出身地域は、91・7%はアジアからで、日本人学生は留学というと欧米へ行きますが、来るのはアジアからと、やや一方通行の関係にあります。国別では、中国42%、台湾35%、韓国23%で、東アジアの学生が約80%を占めています。

 留学生という言葉の他に、就学生という言葉をよく聞かれると思いますが、これは何かというと日本の留学制度がやや特殊なために生まれたものです。

 例えば、日本人が米国に留学する場合、受け入れ大学を決めて留学許可が出てから渡米しますが、日本では来日前に留学許可が出ないので、来日してから受験するわけです。しかし、来日してすぐに受けても合格できないので、ほとんどの人がまず日本語学校で学ぶわけです。こういう人たちを就学生といい現在3万5000人います。

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 しかし一方で、日本語学校という制度は受け入れが未整備なため、様々な問題もでてきました。労働目的の人も日本語学校に入って入国するようになりました。日本では外国人の単純労働は認めないし、中国など社会主義国は短期滞在ビザは出さないので、こうした入国方法を使うわけです。留学生、就学生、労働者がごっちゃになっているのはこのためです。

 留学生に話を戻しますが、留学生が一番困るのは住居です。ある学生は不動産屋を65軒回ってやっと決まりました。もう一つは保証人の問題です。留学のため入国するには日本人の保証人が必要なのです。さらに大学を受験するにも入学をするにも保証人がいりますが、他国で保証人を見つけるのは大変です。

 こうした保証人を引き受けようというボランティア団体が「ABK(アジア文化協会)友の会」です。現在この会で70人が保証人になってくれています。

 最後に留学生にとったアンケートを紹介します。「学校で親しい日本人学生は何人いますか」という問いに、35%は一人もいないと答えています。「日本人の友人が欲しいですか」という問いには90%が欲しいとなっています。

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 「何故出来にくいか」というと、「話題が違いすぎて話が合わない」が50%で、以下「日本人は留学生に関心がない」「留学生は日本語ができないから日本人は負担に感じる」「留学生はアルバイトに忙しくて時間がない」の順になっていました。

 アジアの留学生たちは、よく、「日本人はアジアのことを知らなさすぎる」と言います。植民地時代のことも、あまりにも知らないのでショックを受けるようです。

 留学生が抱えている問題は、日本社会が抱えている問題でもあります。いろいろな国の人が一緒に暮らせる社会を外国人と一緒に考えていかなければならないと、仕事を通して思います。

  栖原 暁 アジア学生文化協会 留学生相談室室長 93年4月

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